DTMer meeting5th + MML mini Hack-a-thon 主催者レポート


4月29日(祝日)に開催された今回。
M3の前日ににして、様々なイベントが目白押しで開催されている中、全日参加の方も多く、大変うれしく思います。

最終的には会場に設置されていた椅子では足らないほどの方に来ていただき感謝です。

11:00-12:00

スーパーファミコンの音楽

ダラっとはじまり、12時まで続いた「スーパーファミコンの音楽の作り方」でしたが、大変喰い付きがよく、実はこれを知りたくて来た人も多かったのでは?

スーパーファミコンの音楽を作る上で最も難易度の高い「容量問題」について、それ自体が既に音作りの上で重要な問題となっています。
例えば、全ての音をループで作る、という点。容量の問題で、一音に対して容量が持てないので、特殊なやり方で音作りするのです。
容量の問題が解決している現在では、その音を作るという作業そのものが存在しませんが、容量を小さくするための努力の跡、そのものが「音の特徴」となっているのです。
ですから、普通に再現しようとしても無駄で、スーパーファミコンの音楽を作りたかったら、まずその当時の開発環境を熟慮する必要があるのです。

その話で相当盛り上がりました。現役高校生もいた今回の会は、さぞかしジェネレーションギャップを感じたでしょう。メガバイト、という言葉が最小単位のものだと思っている子たちに、64KBなどという超過酷なミクロの世界での音楽作りの話をしたわけですから。

ちなみに、自著の「スーパーファミコンの音楽の作り方(400円)」は完売しました。

12:00-13:30

DTMerのための楽典

ホワイトボードを使い、楽典のお勉強の始まりです。
まず、音の読み方からはじまります。完全に音楽の授業です。
私はその手に関しては「プロ」ですので、余裕酌酌で進めていきます。
何せ、いつもやってることなのですから…

本当は、音の読み方、音程、コード、音階、転調、なでやるずでしたが、音階までも行けませんでした。また次回にしたいと思います。
特に「音程」は、音楽理論、というよりも、基礎の段階から絶対必須の知識です。
いろんな作曲に関する本を読む前に、覚えなければならない「大前提知識」です。
現代日本の義務教育ではこの話は出て来ません。おかしな話です。

この楽典というお勉強は、まーとにかく「教える人次第」なんですよ。
つまんない人に教わると、本当につまんないし、身に入ってこない。
教え方次第なんです。
皆さん、「おおぉおお」という声があがったり、そうだったのかー、とつぶやきが聞こえたりと、なかなか納得していただけたようで、嬉しく思います。

先生冥利に尽きる90分でした。

14:00-15:30

MMLの読み書き

先生をハイデンさんに移し、MML講座です。

マクロ ミュージック ランゲージ…でしたっけ?
楽譜をMMLに起こしてみよう! という問題が出され、

みんな しんけん

ああ、なんだか、テスト用紙に解答書いているような雰囲気って久々に見たなぁ。
cdefgab>cという感じで書くのですが、みんななんとなーくわかってご満悦です。
MMLは、それこそロストテクノロジーです。一部のマニアが守り続けていますが、通常の音楽業界にとっては、何それ?という人がほとんどです。
しかし、MMLで直接どばどばと音楽を組み立てていくというハイデンさんの才能は恐るべきものがあります。
ファミコンの音楽を作りたかったら避けて通れない、失われた言語。
それの解読法を学べる、大変有意義な時間でした。

16:00-18:00

オレが考えた宿で一泊 試聴会


次の日に開催されたM3での新譜「オレが考えた宿で一泊」
174泊分の宿MEを全部聞く、という試聴会です。

ここで、これまで隠し通してきましたが

チップチューンで世界をまたにかける YMCK の除村さん。
聖剣伝説2を手掛け、ゲーム黄金期を支えた 菊田裕樹さん。
ネフェシエル・イストワールの楽曲を作った 荒芳樹さん(爆)

このお三方のプロ(一部拡大解釈)が楽曲参加しています。

宿に一泊曲、とはいえ、どこからどう聞いても「はい、ドア締まりまーす」にしか聞こえない曲もあったりと、なかなかハードな意見が飛び交う試聴会でした。
何せ、一曲8秒。174曲も聞くわけで、結構大変です。

皆さん、拷問に近い中、根気よく付き合っていただいて、感謝申し上げます。

総評

楽典、があれほど受けが良かったのは印象的でした。
そして、使命感のようなものも感じました。
MMLも、楽典も、学べる場所が無いのです。
書籍で一生懸命やっても、なかなか覚えられません。
専門学校に行ったり、音大に行ったりすれば覚えられるかもしれませんが、
そもそも、そんなに大袈裟じゃないはずなんです。
これからも、この活動を続けていきたいと思います。
DTMer meetingと名がついておりますが、DTMを始めるための前段階としての「楽典」を皆さんと一緒に考えて、そこから、DTMに発展させていきましょう。

次回 DTMer meeting 6th は、8月19日(土)を予定しております。